2011年4月7日木曜日

消防団

消防団員は消防署には所属しない、非常勤の特別職地方公務員です。日ごろは本業に専念しながら、火災や水難など災害の防御、鎮静を行うこともある。各町村の消防団長の指揮下にあり行動する。全国で80万人を超す団員が所属する、国内最大の公務員(特別職)組織でありながら、その実態は殆どボランティア精神でなりたっています。
日本財団は、「一日一善」のCMでおなじみの財団法人日本船舶振興会の通称で、競艇(モーターボート競争)の利益を運営資金に当て、ハンセン病の世界的な撲滅活動に長年取り組んでいることや、海洋政策研究財団など多くの公益法人を設立して来たことは有名です。一日一膳の防火CMが何故行われたかと言うと、救急車や消防車両も多額の寄付によって充当されていることに由来していると思われる。
救急車は一台一台オーダーメードですから高価です。2千万円は下らないとか聴いた記憶もありますが、定かではありません。消防車も同じでしょう。競艇は競輪、競馬、オートレースと違って、唯一民営のギャンブルです。監督官庁からの天下りは無く、前会長(二代目)は曽野綾子氏でした。
東北地方太平洋沖地震でも、多くの消防団員の皆様が活躍されその使命を果されました。防潮扉を閉めに行って行方不明になった人、命尽きるまで半鐘を打ち鳴らし住民の避難を促しながら行方不明になった人・・・・・・多くの「一日一膳」が報告されています。
古くは徳川吉宗の時代の「町火消し」から始まったようですが、大岡越前の提案であったことはあまり知られていません。しかし、め組の活躍を記憶している御仁は多いことでしょう。生活費の収入は不明のまま、義侠心の塊みたいな輩が町民を助ける物語は「暴れん坊将軍」長寿の秘密でもあります。
尊い命を賭して地域住民の生命財産を守り抜いた、多くの消防団員の皆様に心から哀悼の意を表させていただき、あわせてご冥福をお祈り申し上げます。

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